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日々のスナップ、風景、そして蝶の写真など

naoggio写真日記

1970年に出版された本で、「蝶の飛翔」というモノクロの写真集がありました。
著者は松井松太郎さんです。
私が初めてこの本を目にしたのがいつだったのかよく覚えていないのですが、その時の感動は今でもよく覚えています。
今時の飛翔写真のようにシャープではありませんが、とても味のある写真がたくさんあり、当時の私としては安くない2300円をはたいてすぐに購入してしまいました。
クロアゲハのロマンチックな飛翔写真、オオチャバネセセリの可愛い飛翔姿、その他、普通種が主ですが、とてもオシャレで大人っぽい写真の数々にすっかり夢中になりました。
機材はPENTAX S2 に、主に105mmレンズで、トライX等の高感度フィルムを用い、1000分の1秒固定、F8~16くらいで撮影し、増感現像を施す、という撮影方法です。
以下に表紙と内容の1部を載せておきます。

「蝶の飛翔」の表紙
蝶の飛翔

クロアゲハの追飛。見開きなので見にくくて申し訳ありません。この写真は好きでした。
クロアゲハ

オオチャバネセセリ。あのすばしっこい蝶をよくこんな風に撮影できたものだと感心させられました。
オオチャバネセセリ



それから何年かして自分でも飛翔写真を撮ってみようなどと大それたことを思いつき、松井氏の手法を参考に、家の周りや近郊で何度か試してみました。
当時私は、カメラと言えば、55mmの標準レンズのついたPENTAX SPか、父親の形見の2眼レフしか持っていなかったので、そのPENTAXを使って撮影し、自分で増感現像をしてプリントしてみました。
以下の3枚はその当時の写真です。
まあ、今見てみるとなんじゃこりゃあ、というような写真ではありますが、当時はこれでもけっこう感動したものです。「僕にもできた ! 」といったところでした。

スジグロシロチョウ 1981年4月28日 横浜 PENTAX SP タクマー55mm F1.8
スジグロ

アゲハ 1981年5月16日 横浜 同上ストロボ
アゲハ

ウスバシロチョウ 1981年5月10日 神奈川県西野々 PENTAX SP タクマー55mm F1.8
ウスバシロ



さて、その年に無理してPENTAXの6×7を購入した私は、翌年の春に6×7でギフチョウの飛翔を撮影してみようと、勇躍静岡県に向けて出発しました。レンズはマクロの135mmです。
結果は惨憺たるものでした。6×7は重くて取り回しが不便だし、横走り布幕式フォーカルプレーンシャッターは、長い距離をスリットが移動しながら露光するので、動きの速いものには全く不向きだったのです。
考えてみれば当たり前なのですが、当時は写真が出来上がるまでそのことに思い当たりませんでした。
ガイドナンバー30くらいで、閃光時間10000分の1秒といった強力ストロボを使用すれば動きを止められたでしょうが、そういうストロボは特注品ですし、その手法では夜の蛾の写真のようになってしまいます。
それと、120フィルムで10枚、220フィルムで20枚しか撮影できない6×7版が、そもそも飛翔に向いている訳がなかったのです。
という訳で、下の2枚が失敗の記念です。
ギフ

ギフ


今ではデジカメという強力な味方がいるので飛翔写真もずいぶん楽にはなりました。
それでもうまい下手があって、私はどうも飛翔写真が苦手です。今年は少し修行しようと思っておりますが。
最後はデジカメ画像です。
ゆっくり飛ぶ蝶ならこの通り、私にもそこそこの絵が撮れますよ。デジカメさんありがとうございます。

ホソオチョウ ♂ 2007年5月20日 山梨県 Canon EOS 20D SIGMA Fisheye 15mm
ホソオチョウ
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  1. / trackback:0
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

No title

  1. 2011/03/11(金) 11:09:32 |
  2. URL |
  3. ダンダラ
  4. [ edit ]
私もこの本は購入して、ずいぶん刺激を受けました。
確か新幹線の走行試験に励まされたようなことも書いてありましたね。
財布の中が寂しかったからチャレンジはしませんでしたけど。
6×7で撮影したギフはすばらしい出来ではないでしょうか。
私などは今でもこれ以下のものをデジカメで量産しています。

Re: No title

  1. 2011/03/11(金) 17:56:14 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
>ダンダラさん
こんにちは。
今、会社のPCでコメ書いています。まだ余震が続いていますがそちらはいかがですか?
会社の相棒(彼も横浜なのですが)はもう帰宅にチャレンジで出発しましたので私1人です。
私は娘が池袋近くの大学にいて連絡が取れないので、まだ出発するわけにも行きません。
家とも連絡がつかない状態が続いています。
一時、近くのNTTの駐車場に避難しましたが、高層ビルが信じられないくらい揺れていて本当に恐ろしかったです。
ところでダンダラさんもやっぱりあの本をお持ちだったんですね。
飛翔写真は村田さんのような達人もおいでで、色々素晴らしい写真も見ましたが、私にとってはやはりこの本の価値は色褪せないものです。同じ経験をされている方がいてうれしい限りです。
飛翔写真は、慣れと、人目を気にしない根性が要りそうですね。がんばりたいと思います。
それと、私などが言うのもかえって笑われそうな気もしますが、ダンダラさんの広角コンプレックス?は全く根も葉もないことだと思いますよ。2月13日のキタテハなどかなりいい感じでしたし、要は蝶がどこに止まってくれるかと、色々な構図を試してみるしつこさが、広角撮影の鍵だと思います。だいたい、よほど条件が良くないと、コンデジの液晶なんてよく見えないですし。

No title

  1. 2011/03/13(日) 18:54:24 |
  2. URL |
  3. BANYAN
  4. [ edit ]
こんなに昔から飛翔に挑戦していたのですね。
フィルムで飛翔は僕には想像もできない世界です。

Re: No title

  1. 2011/03/13(日) 21:34:34 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
> BANYANさん
大変な時にコメントありがとうございます。
モノクロの飛翔写真、自分ではそんなに昔とは思っていなかったのですが、気が付けば30年も前なんですね。
6×7はともかく、ライカ判のモノクロフィルムは当時多分200円台だったと思いますので、自分で現像すると経済的にはそれほど大きな負担ではありませんでした。
私のカメラにはモータードライブもありませんでしたので、1枚ずつ撮影するしかなく、ずいぶん撮ったなと思ってもせいぜい36枚取りフィルム2~3本といったところでした。
でも結局写真の仕上がりが今一つだったので、デジイチが普及する2003年頃まで、蝶の写真より風景写真の方に興味の対象が移ってしまったようです。

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Author:naoggio
横浜でオーダー家具のお店をやっています。このブログは仕事と関係のない日々のスナップや過去の写真、また大好きな蝶の写真を中心にアップしていきます。家具に興味のある方はリンクトップの会社ホームページにも是非遊びにいらして下さい。

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