主に蝶の写真を中心にアップします。

naoggio写真日記

 遅ればせながらかもしれませんが、ジャポニカ学習帳の昆虫バージョンが「気持ち悪い」という理由で消えていたそうですね。ちょっと写真が大きすぎたのかな(笑)?
 私も蝶の写真メインでブログやっていますが何を隠そう子供の頃は昆虫が苦手なほうだったのです。まあ、哺乳類から見れば外骨格動物はあまりに異端ですから無理もない気もしますが。
 以前にもどこかで書いたかもしれませんが、絵の勉強でギリシャ彫刻などの石膏像をデッサンしていた若かりし頃、先生に「美しいと思うからこれを描くんだろ?もしゲジゲジやムカデの石膏像があったとして、君はそれを描こうと思うかね?」と言われた事がありました。もっと美しく描け、と言うところを遠回しに言って下さった訳です。ところでムカデの石膏像をデッサンするかと言われてみれば答えはノー。確かにそうかもしれませんが、ムカデやゲジゲジが美しくないと単純に決めつけてしまってよいものかという疑問は残りました。
 そもそも「気持ち悪い」という感情の発露はどこからやってくるのでしょう。生物学的に言えば、忌避した方が個体や種の生存、存続に有利と思われる対象(生物や環境)の刷り込みという事でしょうかね。鳥が特定の蝶の捕食を避けたり、我々が蜂の黄色と黒の縞を見ると警戒心を惹起させられるといった現象です。これは大変役に立つシステムですから、自然界でこれがないと身を滅ぼす事になりかねません。ですが人間の場合このシステムが過剰な一人歩きをしているのではないでしょうか。全くの仮説ですが、このシステムは環境圧と生物の認識のバランスの上に成り立っていると思うのです。昔は身の回りにいくらでも虫がいたのでいちいち気持ち悪がっていたのでは精神を病んでしまいます。数ある虫の中で避けた方がよい物を選択していた訳です。ところが現代人が自然界から遠ざけられた結果、忌避反応が弱まるどころか、虫と見れば闇雲に気持ち悪がったり怖がったりするようになってしまったのでしょうね。
 最初に書いた通り私もちょっと大袈裟に言えば昆虫恐怖症でした。でも自然について勉強したり観察したりしているうちに、無知が毛嫌いの最大の理由だと学習したつもりではいます。観察を続けていると昆虫の暮らしぶりのどういう所が人間と似ていて何が違うのかという事が少しは解ってきます。そうすると不思議に気持ち悪さより親近感が湧いてくるものです。
 これはコンラート・ローレンツなどもよく言っていた事ですが、アパルトヘイトも相手に対する無知が大きな原因だと思われます。ここで話をそこまで広げるつもりはありませんが、残念な事に、虫に限らず近頃「知らずに毛嫌いする」ヒステリック現象が加速しているように思います。ジャポニカ学習帳の事はそれを象徴しているようでショックでした。
 
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No title

  1. 2014/12/06(土) 23:15:52 |
  2. URL |
  3. Sippo☆
  4. [ edit ]
全く同感です。
私も、マクロで昆虫のお顔を覗くまでは、虫=気持ち悪い、嫌い、でした。
「共感」を覚えなければ、好きになれないと思いました。
私達と同じように、お顔があって、お目目があって、
お口もあって、
そこから好きになったんですよね、私の場合は。
だから今でも、彼らの素晴らしさをいかに伝えようかと、
日々模索です。
自然離れしてしまうのも当然ですよね、
周りに無いんですから。
だからこそ、伝えようとする側は、より強い意志でもって
伝える努力をしなければならないと感じています。

Re: No title

  1. 2014/12/07(日) 08:20:54 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
>Sippo☆ さん
コメントありがとうございます。
偉そうな事を書きましたが御賛同下さり嬉しい限りです。
「虫嫌い」が増えるのも時代の流れかなとは思いますが、
それって環境に対する無頓着なのではないかと思うと問題は深刻な気がします。
現代人はWebで様々な情報を手に入れていますが、そのほとんどは環境に対する興味というよりは
個人的欲望を満たすためのようですね。
知的探究心も欲望の一つではあるかもしれませんが、私は環境に対する知識が増える事でやはり考え方、
というか自分の立ち位置が変わってくると思います。
話を戻しますが、何も知らない虫嫌いママが増えている昨今、Sippo☆さんのような方の存在は本当に心強いです。
これからも自然の面白さ、大切さを少しでも多くの人達に伝えて行けるようお互い頑張っていきましょう。

No title

  1. 2014/12/09(火) 17:11:44 |
  2. URL |
  3. clossiana
  4. [ edit ]
独断と偏見で言わせてもらえれば虫を触っている子どもに対して「汚いからやめなさい」という母親が諸悪の根源ではないかと思います。そのことで理科離れが促進されているような。。ちょっと大袈裟だったかな。。

Re: No title

  1. 2014/12/10(水) 12:51:05 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
>clossiana さん
偏見ではないと思いますね(笑)。
「汚いからやめなさい」・・・これって根深いですよ〜。
そういう事を言う人、一体、自分はそんなに清潔だと思ってるんですかね?
ただでさえ沢山のばい菌を体内に飼って、
おまけに自分の住んでる惑星をこんなに汚してしまって。
それで昆虫の事など何も知らないのに「汚い」と言って切り捨てる。
厚顔無恥もたいがいにしてくれと言いたくなります。
失礼。ちょっと熱くなってしまいました(笑)。

No title

  1. 2014/12/11(木) 15:18:58 |
  2. URL |
  3. ダンダラ
  4. [ edit ]
子供向けの学習ノートだから、子供や母親の意見も無視できなかったんでしょうね。
この写真は、一人の写真家(山口進さんでしたっけ)が撮影されていたそうですが、
その方にはかなりのショックだったんではないかな。

No title

  1. 2014/12/11(木) 20:20:55 |
  2. URL |
  3. midori
  4. [ edit ]
ラジオのニュースで聞いて、“ぇ、え!?”...驚愕でした。
まさに、オンタイムで使っていたノートなので...当初は、親御さん達に“気持ち悪い”などという意見は
皆無だったように思います。私が幼少の頃は、夏休みといえば外で虫取りでしたから、親も昆虫に接する
機会があったわけですが、今はスマホや携帯ゲームで家遊び。今の若い親御さんが昆虫に接する機会が
激減。時代は変わってしまいましたね...

Re: No title

  1. 2014/12/11(木) 22:46:57 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
>ダンダラ さん
そうだと思います。
またあれだけの売れ筋商品であるだけに、ポシャってしまったら企業にとっては死活問題でしょうし。
メーカーとしてはやむを得ない措置だったのでしょうね。
虫林さんのブログで山口進さんのお名前を目にした直後のニュースだったのでいっそうびっくりしました。
山口さんのコメントはテレビでも紹介されていましたが残念そうでした。
もし自分が山口さんの立場だったらショックで寝込んでしまったかもしれません。

Re: No title

  1. 2014/12/11(木) 22:59:51 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
> midori さん
びっくりしましたねえ、本当に。
「そこまで・・・」と言うしかないです。
記事でも触れましたが、昆虫ってけっして気持ちのいいものではないと思います。
ですがそれをそのまま気持ち悪いと言って切り捨ててしまう愚かさに腹が立ちます。
そんな事を言っている人は江戸時代の非人になって、お百姓さんから「非人か、汚らしい」
とか言われてみた方がいいと思います。
すみません、この件についてははついつい過激な発言になってしまいますね(笑)。

同感です。

  1. 2015/01/01(木) 09:20:21 |
  2. URL |
  3. ヒメオオ
  4. [ edit ]
美醜、好き嫌い、の感性は子供の頃に養われる
と思うので、全く同感です。
色々な価値観を許容する世の中になって欲しい
です。

Re: 同感です。

  1. 2015/01/01(木) 11:21:50 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
>ヒメオオ さん
私もそう思います。
価値観が多角的である事が、特にこれからの世の中大切なのかなと思っています。
芸術の世界では自分の好みをとことん追求する必要があるかもしれませんが、
自己肯定のために自分の築き上げた美意識以外の価値観を簡単に切り捨ててしまうような傲慢な態度の人間が多く困ったものです。
自分が如何に何も知らないかを、常に勉強する事が肝心なのではないでしょうか。

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青山学院の近くで、オーダー家具のショップをやっています。
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