主に蝶の写真を中心にアップします。

naoggio写真日記

         用事で「こんにゃく閻魔」で有名な小石川の源覺寺に行った。
         最寄りの都営三田線春日駅で下車し地上に出てみると、どこもかしこもマンションだらけの町の中、こん
         にゃく閻魔前の交差点の一角だけに、昔懐かしい街並が残っていた。


         
         古そうな書店。正面のガラスに「やんばるまもれ !」「築地でええじゃないか !」、壁には「廃炉招福」な
         どの文字が見える。社会派の店主さんとお見受けした。



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         フードハウスとジャズディスクの併設?面白い建物だったが開いていなかったので詳細は不明。
         


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             ジャズの方は「chet」と書かれている。店名の下に筆頭のMiles Davisに続いてChet Baker
             とあるから、恐らくかのチェット・ベイカーからとったネーミングなのだろう。
             破天荒な人生で知られるチェットであるが、トランペットの腕前は折り紙付きだったらし
             い。また歌声も素晴らしく、1954年にリリースされた彼のカバーアルバムがジョアン
             ・ジルベルトらを触発してボサノヴァ誕生のきっかけになったとも言われる。
             チェットがいなければ「イパネマの娘」を聞く事もなかったのかもしれないと思うと面白
             い。
             私にとっては朧げな記憶の片隅にしかなかったチェット・ベイカーの名前にこんな所でお
             目にかかったのも何かの縁かもしれない。今度録音を聞いてみようと思った。ところでひ
             び割れたタイルが独特の魅力を放つこの建物、彼の名を冠したレコードショップの在処と
             していかにも相応しく見えないだろうか。


             
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         入り口に本当に葡萄が成っているバー。



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         閻魔堂の前には供物のこんにゃくが積まれていた。



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         宝暦の頃、自らの片目を犠牲にして目の不自由なお婆さんの目を治したと伝えられる親切な閻魔様。以来そ
         のお婆さんは好物のこんにゃくを断って閻魔様に供え続けたとか。片目ながらなかなか良いお顔の閻魔様だ
         った。



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         このお寺にはもう一つ有名なものがある。汎太平洋の鐘(PAN PACIFIC BELL)として知られる梵鐘だ。
         寛永元年(1624)和歌山県で鋳造されこの源覚寺に奉納された鐘だが、その後鐘楼の焼失で長きにわた
         って放置されていた。1934年にサイパン島の南洋寺に供出され、44年のサイパン玉砕で行方不明に。
         その21年後、米在住の日系女性からの知らせでテキサス州にある事がわかり、さらに1974年サンフラ
         ンシスコの桜祭りで展示された後、関係者の尽力で源覚寺に戻って来たというたいへんな代物である。
         その遍歴もさることながら、鐘に刻まれた寄進者の名前が興味深い。どの名前も名字がなく、単に八右衛門
         だとか長兵衛とか、数多の名前だけが連ねられている。この鐘がこの地のそう裕福ではない人々の信仰心の
         結実であったろう事が想像されるのである。
         そして表面に刻まれた多数の弾痕が、サイパン島の戦闘の激しさと戦争の悲惨さを今に伝えている。多弁に
         して雄弁な鐘であった。

         
         
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        「塩地蔵」というのもある。本体が見えない。



         表参道に戻って来た。以下は白黒で。


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こんにゃく閻魔

  1. 2016/09/02(金) 23:48:28 |
  2. URL |
  3. kazenohane
  4. [ edit ]
こんばんは。
古今和洋が混在する不思議な町ですね。
どうして「こんにゃく閻魔」なのか説明でよく分かりました。
お供えのこんにゃくは、どうするのか気になりました(^^♪
昔ながらの古本屋さん、商売というよりは町の文化ですね。
ぶどうやアイビーの茂る雰囲気のあるBARの店構え素敵ですね。
こんなお店でワインと鱈フライをいただいたら・・・おいしそう!
やはり、表参道のモノクロームの世界は、おしゃれで素敵ですね。

Re: こんにゃく閻魔

  1. 2016/09/05(月) 07:16:20 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
> kazenohaneさん
レス大変遅くなってしまい申し訳ありません。
そうですね。私はここは初めて歩いたのですが交差点の一角だけに特異的に昭和の風が薫る不思議な街でしたね。
こんにゃくの行く末は私も気になっていました。
毎日大量のこんにゃくを食べるのは厳しそうなのでやはり処分してしまうのでしょうね。
もしかして昔こんにゃく好きの御住職がいてこんな伝説が生まれたのかなあなんて勘ぐってしまったり・・・
罰当たりなのでこの妄想は振り払う事にしましたが(笑)。
気になるお店もいくつかあるのですが、自宅からはけっこう遠いのでわざわざ出掛けるという事もないでしょう。
都会の風景はモノクロもいいですね。余計な色がない分、光と影の深みを味わう事ができます。

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青山学院の近くで、オーダー家具のショップをやっています。
このブログでは仕事と関係ない趣味の写真を中心に、日々の出来ごとや思い出など書いて行こうと思います。
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