主に蝶の写真を中心にアップします。

naoggio写真日記

         先週の土曜日はあいにくの曇り空だったが、市内緑地にクロコノマチョウを見に行ってみた。
         以前にも書いた気がするが、南方系のこの蝶を初めて見たのは中学生の時。和歌山県南部の古座川流域での
         事だった。当時は関東地方にはこの蝶は全く見られず、予期していなかったこの蝶との出合いはとても嬉し
         いものだった。
         その時見た夏型のクロコノマチョウはかなり活発で、夕方になると樹液に集まってけっこう素早く飛び回っ
         ていた。
         2度目に出合ったのは今から20年近く前、渋谷のパルコのそばにあった銀行の ATM コーナー。夕方だっ
         たのでもう ATM しか開いていなかったが、そのコーナーのガラス窓の内側に止まっていてびっくりしたも
         のだ。
         その後数年すると横浜各所の緑地でも普通に見られる蝶になり今ではすっかり定着してしまった。
         クロコノマチョウはそんな北上組の蝶である。

         
         <OLYMPUS OMD E-M5Ⅱ/M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO トリミング>
         この蝶の大きな魅力の一つは翅裏の繊細な枯れ葉模様だ。拡大してみても、細かい波状紋を伴ったグラデー
         ションや控えめな眼状紋が、秋らしい品のいい茶褐色の中に巧みに表現されていて見飽きる事がない。
         我が家では人気の蝶で、写真をフォトショップのフィルターなど駆使して淡い絵画調にして印刷し、家内が
         それを便箋として使っている。



 161022em5PA220001.jpg
         <OLYMPUS OMD E-M5Ⅱ/M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO テレコン1.4×>
         これは夏型のようだ。傷んではいたがまだ元気に飛び回っていた。



 161022em5PA220042.jpg
         <OLYMPUS OMD E-M5Ⅱ/M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO テレコン1.4×>
         珍しく明るい草原の中程に止まったクロコノマチョウ。



 161022em5PA220006.jpg
         <OLYMPUS OMD E-M5Ⅱ/M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO >
         別個体を追いかけて行ったら草の上に下りて珍しく半開翅してくれた。



 161022em5PA220009.jpg
         <OLYMPUS OMD E-M5Ⅱ/M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO >
         同上。



         クロコノマチョウの翅裏のバリエーションは驚くほど豊富だ。この時見かけた10頭くらいの中でも1つと
         して同じ柄のものはいなかった。以下に色々な翅裏のタイプを4枚、色の薄い順に並べてみる。

 161022em5PA220071.jpg
         <OLYMPUS OMD E-M5Ⅱ/M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO >


 161022em5PA220074.jpg
         <OLYMPUS OMD E-M5Ⅱ/M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO >


 161022em5PA220235.jpg
         <OLYMPUS OMD E-M5Ⅱ/M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO >


 161022em5PA220227.jpg
         <OLYMPUS OMD E-M5Ⅱ/M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO >

         こんな感じだが、本当にどれ一つとっても素敵な色柄をしていて甲乙付け難い魅力を放っていると思う。中
         でも最後の黒々とした個体は凛としてかっこよく見えた。



         161022em5PA220183.jpg
         <OLYMPUS OMD E-M5Ⅱ/M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO >
         この個体は遠くに飛んで行かず、飛んでもすぐに止まって色々なシチュエーションをサービスしてくれた。


         161022em5PA220226.jpg
         <OLYMPUS OMD E-M5Ⅱ/M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO >
         同上



         161022em5PA220126.jpg
         <OLYMPUS OMD E-M5Ⅱ/M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO >
         別個体の広角画像。



 161022em5_tPA220082.jpg
        <OLYMPUS PEN E-P5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO トリミング>
        最後に飛翔を2枚貼っておく。



 161022ep5_tPA220062.jpg
        <OLYMPUS PEN E-P5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO トリミング>
        秋型は夏型に比べて特に気温が低い時はおっとりしているので、曇り空ながらなんとか飛翔を撮る事ができた。


        Sさん、この度は発生状況をお知らせ下さりありがとうございました。また当日も御一緒下さり感謝しており
        ます。おかげ様で秋型クロコノマチョウの魅力を堪能する事ができました。ありがとうございました。





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  2. / comment:8
  3. [ edit ]

  1. 2016/10/24(月) 16:40:08 |
  2. URL |
  3. clossiana
  4. [ edit ]
私が最初に見たのは何と山形でした。でも蝶から離れていた時分でしたのでコノマチョウだとわかったものの、それだけでした。写真もデータもなくて今から思えばもったいないことをしました。
この蝶を見る目的で遠征した先は2000年前後の静岡です。夕方頃にばさばさと飛び出してきて感動しました。コウモリのイメージでした。
クロコノマは羽化直後に開翅したのを見たことがありますが、この個体も翅が綺麗ですし、ひょっとしたら羽化直後かもしれませんね。

夏型を撮ったのも同じ日なんですか!!う~む、すごい長生きですね。
私も9月末~10月初旬に立て続けに千葉と埼玉でクロコノマの夏型を見かけました。長生きするのだと知ってはいましたが、最初「あれっ?」って感じでした。こんなに長生きすると3化と4化が混生しているのは間違いないですね。

クロコノマチョウ

  1. 2016/10/24(月) 20:43:56 |
  2. URL |
  3. kazenohane
  4. [ edit ]
こんばんは。
ほとんど模様らしきものがない地味な蝶と思っていましたが、
トップの写真の裏翅のアップ、まるで現代アートですね。
ゴールドの眼状紋が、とても美しいなと思いました。
封筒に模様としてデザインしたら確かに面白そうですね。
この蝶の魅力を改めて見直してしまいました。

  1. 2016/10/25(火) 10:42:14 |
  2. URL |
  3. ダンダラ
  4. [ edit ]
今年は自宅近くでもクロコノマチョウを見ることが出来ましたが、やがて定着してくれるのかな。
近くにジュズダマとかの群落があるんでしょうか。
食草にはススキも出ていますが、ジュズダマと比較して利用の割合はどうなんでしょう。
すみません、今気にかかっていることを書いてしまいましたが、飛翔が見事ですね。
飛んでもすぐに止まって撮影できないでいますので、感心してしまいました。

Re: タイトルなし

  1. 2016/10/25(火) 11:46:10 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
> clossiana さん
コメントありがとうございます。
クロコノマもウスイロコノマも、共に想像以上に長距離飛行するんでしょうね。
それにしても山形とは・・・それは秋の話ですか?だとすれば夏の間にどこか中継して北上したのでしょうが
夏だとすると何化目かわかりませんがだいぶジャンプした事になりますね。
しかも2000年以前にそんな所まで北上していたとなるととても貴重な記録のように思われます。
秋型のメスの表はきれいですが、とにかくなかなか開いてくれないので苦戦しています。
夏型も同日の撮影です。けっこう生きるんでしょうね。

Re: クロコノマチョウ

  1. 2016/10/25(火) 12:42:44 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
> kazenohane さん
こんにちは。
確かに遠目に見たクロコノマチョウはかなり地味ですよね。
特に夏型は地味なのでどうしても撮影欲が湧きません。
秋型になると翅形もユニークになり、個体変異が多い事もあってかなり魅力的にはなります。
メスの翅表の柿色と潤んだ瞳模様もいいですね。
でも私にとってこの蝶の最大のセールスポイントはアップで見た翅裏の繊細な色と柄です。
ですので1枚目に目を留めて下さって嬉しい限りです。
この蝶のピントの合っている画像を引き延ばして見るのはなかなか面白いですよ。

Re: タイトルなし

  1. 2016/10/25(火) 12:56:25 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
> ダンダラさん
積極的に幼虫探しや飼育をしない私には、ジュズダマとススキと利用率の違いは全くわかりませんが
密集したジュズダマは成虫が活動しにくいので好まないようだとどこかに書いてありましたね。
市内緑地では密生した大きな群落より、小川沿いなどにちょぼちょぼと生えている場所の方が幼虫や蛹の発見率が高いようです。
飛翔はトリミングですが天気が悪い割には案外撮れていたのでよかったです。
クロコノマの秋型は確かに飛んでもすぐに止まってしまいますよね。この時は止まる瞬間までしつこくカメラを向けていました。
明るさは足りませんでしたが気温が低く蝶が不活発なのがよかったのかもしれません。

  1. 2016/10/25(火) 18:32:39 |
  2. URL |
  3. BANYAN
  4. [ edit ]
個大差の大きい蝶なので、これくらい発生していると撮り比べも楽しいですね。
埼玉では最近は大発生まではいかないので、たまに出会ったときに喜んで撮影する程度です。
夏型がこの時期でも見られるのは驚きました。
通常は開かない蝶なので飛翔は狙いたいですね。
飛翔は見事に翅表の美しさを表現していて見事です。

Re: タイトルなし

  1. 2016/10/25(火) 21:09:27 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
> BANYAN さん
続けてコメント頂き恐縮です。
クロコノマの個体差は半端ないですね。
面白いのはどのタイプも比較的均等に見られるという事ですね。
幼虫時代の環境に影響されているというよりはなんだかランダムに選択されているような気がしてしまいます。
開翅は本当にしませんね。
苦肉の策で飛翔も撮ってみましたが、なんとか写ってくれていてよかったです。

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青山学院の近くで、オーダー家具のショップをやっています。
このブログでは仕事と関係ない趣味の写真を中心に、日々の出来ごとや思い出など書いて行こうと思います。
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