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日々のスナップ、風景、そして蝶の写真など

naoggio写真日記

             栄区にある「昇龍橋」を訪ねてみた。柏尾川の支流「いたち川」にかかる小さな橋だが、関
            東以北では珍しい実用(庭園用でない)の石橋で、明治中期から大正4年にかけてのどこかで
            旧橋に変わって架けられたものと推測されている。
             橋を見てすぐに気付くのは欄干と橋で素材が異なること。橋の本体は水成岩で、欄干は御影
            石でできている。欄干には右の柱に「昇龍橋」左の柱に「大正四年」の文字が刻まれており、
            栄区役所が立てた橋の由緒書には大正3年の大正天皇即位の礼を祝って村社の参道の橋に立派
            な欄干を載せたものであろうと書かれていた。
             火成岩と水成岩の風化速度の差はあるとしても欄干と橋本体の年代にはかなり開きがあるよ
            うに見えるので、橋そのものが架けられたのはおそらく明治期だろうと思われた。
             実はこの橋と全く同型の「経堂橋」という橋が近隣の庄戸地区に残っており、こちらの竣工
            年代が明治30年代末と考えられているので、この昇龍橋も同じ頃に架けられたものではない
            かとのことである。経堂橋の方はかなり傷みがひどく、コンクリート板を下から当てて辛うじ
            て橋の体を残している有様なので、美しい状態で保全されているこの橋は大変貴重なものと言
            える。

 
            <OLYMPUS OMD E-M5Ⅲ/ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO>
            林に囲まれた清流に架かる小さなアーチ型の石橋。横浜市内にこのような場所が残っていたの
            かと驚かされる。
            画面の奥には移転のため廃社となった白山神社跡に続く石段が見えている。また切れてしまっ
            ているが画面のさらに左には小さな滝が川に向かって落ちており、鉄分で赤く染まった独特の
            色が印象的だった。




            200615α7225DSC00511
            <Sony α7Ⅱ / ZEISS Batis 25mm f2>
            欄干の柱に刻まれた昇龍橋の文字。橋の上にも石が敷き詰められている。





            200615α7365_tDSC04552
            <Sony α7Ⅲ / MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical>
            橋の上流側にはモミジの木があって、その幹の下の方から枝が出ているのだが、上に伸びた部
            分は切り落とし、川にかぶさるように伸びた枝だけを意図的に残してある。なかなか心にくい
            配慮である。




 200615α7365DSC04499
            <Sony α7Ⅲ / MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical>
            横構図でも撮ってみる。




         200615em5317P6150361.jpg
            <OLYMPUS OMD E-M5Ⅲ/ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8>
            ほとんど人が通らないのをよいことに、長竿の先にカメラをつけて踏み込めないアングルを狙
            ってみる。




         200615em5317P6150381.jpg
            <OLYMPUS OMD E-M5Ⅲ/ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8>
            中央の要石の断面は5角形。




         200615em5317P6150029.jpg
            <OLYMPUS OMD E-M5Ⅲ/ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8>
            保全にかなり手間がかけられているのが見て取れる。




            200615α7225DSC00514
            <Sony α7Ⅱ / ZEISS Batis 25mm f2>
            参道の石段。




            200615α7225DSC00515
            <Sony α7Ⅱ / ZEISS Batis 25mm f2>
            この石段は昇龍橋よりも相当古そうである。




 200615em5340P6150604.jpg
            <OLYMPUS OMD E-M5Ⅲ/ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO>
            石段を登ると如何にも聖域といった雰囲気の場所が広がっていて、左側の大岩には箱状にくり
            抜かれた所がある。
            帰宅後ネットで調べていたら「歴史オタクの郷土史グルメ旅♪♪」(CLICK)というブログで
            昇龍橋とこの白山神社跡についてたいへん詳しい記述、考察がなされており、それによるとこ
            の穴は「矢倉」というもので奈良時代から鎌倉末期までの武士の習慣で死者の供養塔を置くた
            めのスペースであったらしい。とても興味深い記事なのでお時間があれば御一読をお勧めする。




 200615em5340_tP6150599.jpg
            <OLYMPUS OMD E-M5Ⅲ/ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO トリミング>
            鳥居の台座だろうか。左右とも残っていた。




         200615em5317_t_1P6150163.jpg
            <OLYMPUS OMD E-M5Ⅲ/ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 トリミング>
            最後にモミジを入れてもう1枚。






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横浜でオーダー家具のお店をやっています。このブログは仕事と関係のない日々のスナップや過去の写真、また大好きな蝶の写真を中心にアップしていきます。家具に興味のある方はリンクトップの会社ホームページにも是非遊びにいらして下さい。

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