主に蝶の写真を中心にアップします。

naoggio写真日記

2日間待ちましたが解答者ゼロ、と思ったのですが、さる方からメールでお答えを頂きました。ありがとうございました。
お答えは「時計では?」という事でした。私も時計が入っていたらいいなあと思ったのですが残念ながら時計ではありません。
正解は「棒はかり」でした


蓋をずらして開くとこのようになっています。本体と錘(おもり)がきれいに納められていてちょっと感動的。一昨日の写真でぼかしを入れた箇所に二百匁の文字が書かれています。二百匁まで量れるはかりということですね。


では早速使ってみる事にしましょう。以前にも使ってみようと思って試してみたらどうもうまく目盛りが読み取れませんでしたが、今回ブログにアップしてしまったので必死に解読に勤めたところ大変な事に気づきました。
今時の常識では目盛りというのは左から右へ増えていくのですが、実はこれが逆だったのです。
以前は左手で支点をつまんで右手で錘をずらしていたのですが支点をつまむのが右手だった訳ですね。


R0029224.jpg
この棒はかりには支点が2箇所あります。測る物を載せるお皿に遠いところ(支点A)と近いところ(支点B)です。支点Aは軽いもの、支点Bはより重い物を測る時に使います。目盛りは棒の両面に刻まれていてそれぞれ尺度が異なり、A,Bそれぞれの支点に対応しています。あとお皿の上部にはフックもついていて、お皿に載らないような形状の物を吊るす時に使うのでしょう。
さて、理屈はだいたいわかったのでお皿の上に重さ20グラム余りのキンカンを2粒置いてみました。
軽い物なので支点Aを使います。錘を動かしてバランスのとれる位置に調整します。



R0029232.jpg
バランスをとるのはなかなか微妙でちょっと慣れが必要ですが、釣り合ったところで錘の糸が指している目盛りを読むと11.5匁となっています。1匁は3.75グラムなので11.5×3.75=43.125グラムとなります。どうやらだいたい合っていそうです。


次に支点Bを使ってもう少し重い物を量ってみましょう。ここでこの棒はかりの優れた工夫が物を言います。
下の写真をご覧下さい。棒の端についているお皿を吊っている紐が180度可動するようになっているのです。
さらにもう一つ下の写真をご覧頂くと納得して頂けると思いますが、棒をはさんで上下反対に取り付けられたどちらの支点も無理なく使う事ができ、棒の裏表に刻まれた尺度の異なる目盛りを常に慣れた同じ手の動きで錘を動かしながら読み取る事ができる訳ですね。


R0029234.jpg
なんだか美しささえ感じてしまう棒の先端。


R0029236.jpg
支点Bを使ってレンズの重さを量ってみました。


R0029240.jpg
キンカンの時と反対面に刻まれた目盛りは尺度が違って1匁の幅がぐっと狭くなっています。
釣り合ったところで目盛りを読むと96匁。
96×3.75=360グラム
早速キッチンはかりで量ってみますと、ピタリ360グラム ! 感動の一瞬でした。


ところでこの棒計り、家内の父方の祖父の持ち物だったそうです。
戦後家内の祖父は家内の父を伴って生糸の仲買をやっていたらしいのですが、このはかりで繭の重さを量って価格を決めて取引をしていたそうです。でもある時荷車一杯の生糸をだまし取られて商売は失敗。家内の祖父は田舎に戻り父は奥さんの実家の商売を手伝う事になったのだとか。
一つの小さな道具に秘められたありがちなエピソードでした。

最後まで読んで下さった方がいらしたらお礼申し上げます。




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  1. MY FAVORITE THINGS
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  3. / comment:6
  4. [ edit ]

No title

  1. 2012/01/27(金) 22:51:34 |
  2. URL |
  3. ごま
  4. [ edit ]
ナイスですね。いい道具は感動しますね。
クイズは、難し過ぎました(^_^;)

Re: No title

  1. 2012/01/28(土) 07:29:00 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
>ごまさん
コメントありがとうございます。
上手くできてるでしょう、それに箱で差し渡し25センチとコンパクトなので携帯できるところが味噌です。
でもクイズはおっしゃる通り難し過ぎましたね。今まで正解率が高かったので勢い難問にしてしまいました。
ヒントに「主に商人が持って歩いてぶら下げて使うもの」とか入れれば良かったです。
答えを発表してもなんのリアクションもなかったらこのブログをたたもうと思っていましたので九死に一生を得ました(笑)。

No title

  1. 2012/01/28(土) 09:03:56 |
  2. URL |
  3. ダンダラ
  4. [ edit ]
何なのか全く思いつきませんでした。
使ったこともない道具だし(使っているのを見たことはありますが・・・古い)、ましてや、しまうなんて発想は全くありませんでした。
一つの秤にもいろいろなドラマが隠されているんですね。

Re: No title

  1. 2012/01/28(土) 16:50:33 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
>ダンダラさん
コメントありがとうございます。
今回のクイズは設問に無理がありました。
どう考えても知らなければ正解できそうにありません。お詫び申し上げます。
次回はもう少し考えて良いクイズにしたいと思っておりますのでまたおつき合い下さい。
古いものにはそれなりに歴史があるものですね。私は新しいデザインや流行も好きですが、どちらかと言えばそういった曰く付きの(或は物語が想像できる)古い物の方が好きです。蝶の趣味でも同じで、どちらかというとより原始的なものに惹かれる傾向があるみたいです。
記事を最後まで読んで頂けて感謝しております。

面白い道具ありますね!

  1. 2012/01/29(日) 17:03:50 |
  2. URL |
  3. ヒメオオ
  4. [ edit ]
日本の古い道具には凝った素敵なものが多いですね!
想像力の無い私には回答が全く思いつきませんでした。

Re: 面白い道具ありますね!

  1. 2012/01/30(月) 13:20:54 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
>ヒメオオさん
コメントありがとうございます。
ヒントの良くないクイズでした。あれでは知らなければわかりっこないです。
でもモノは悪くなかったでしょ?
「携帯棒はかり」仲買、行商にはもってこいだったでしょうね。
あのしゃもじのような形の中身があれだったのには私も初めて見た時びっくりしました。

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青山学院の近くで、オーダー家具のショップをやっています。
このブログでは仕事と関係ない趣味の写真を中心に、日々の出来ごとや思い出など書いて行こうと思います。
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