主に蝶の写真を中心にアップします。

naoggio写真日記

2008年から2009年にかけての秋冬は、ルーミスシジミやムラサキツバメの集団越冬をよく観察できた年でした。
2008年の11月半ば、房総にルーミスシジミの様子を見に行った時、1本のカシの樹の梢をルーミスシジミが盛んに行き来しているのに家内が気付きました。
脚立に乗って暫く観察していると2頭のルーミスシジミが次第に接近し、やがて1枚の葉の上に静止しました。
この日は途中からclossianaさんpapilaboさんもお見えだったので、2頭とは言え複数が1枚の葉の上に止まるのは珍しいと教えて頂く事ができました。



現地に着いて小1時間待っていると谷筋でルーミスシジミが飛び始めました。手を挙げて挨拶してくれているかのような仕草のルーミスシジミです。


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少し離れた所で双眼鏡で観察していた家内に呼ばれ行ってみると、ルーミスシジミは確かにこの樹がお気に入りのようで2〜3頭のルーミスシジミがこの樹を中心に活動しているようでした。飛んで行ってもどこからともなく戻ってきます。


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やがて2頭が近くの葉に止まりました。


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左の個体が右の葉に飛び移り、2頭は互いに互いを確かめ合うような(或は迷惑がるような)調子で葉の上でクルクル回りながら歩き回っていました。まるでダンスを踊っているみたいでした。


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最終的にはこの配置で落ち着きました。


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clossianaさんpapilaboさんと一緒に観察していると、やがて1頭がゆっくりと翅を開いてくれました。実に幻想的な美しさでした。そして自然の神秘を垣間見ているような気分になり大きな感動を覚えたものでした。


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こちらは撮影し易い位置の越冬個体。気温が上がるといつでも飛び立てるポーズになっています。



後日clossianaさんとpapilaboさんが7頭というルーミスシジミとしては例のない越冬集団を発見され、皆さんのブログでそのニュースを知りびっくりしました。でも私はなかなか撮影に行く事ができず、ようやく現地に出向いたのは暮れの12月30日。
7段の大きな脚立の上下にキャリーを取り付け、アプローチを押して歩く気合いの入れようでした。
朝の冷え込みは厳しく越冬集団がまだ形成されたままでいるのか心配でしたが集団は未だ無事で、後からお見えになった蝶類保全協会のOさんと一緒に無事撮影する事ができました。


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朝、夜露に濡れた越冬集団の姿です。こうして冬と闘いながら春を待つんですね。


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左上:昼前、陽が当たり始めると集団は俄にもぞもぞと動き始めます。
右上:13時50分 4頭が遊びに出て集団は3頭に。
左下:14時21分 1頭が戻って4頭に
右下:14時40分 5頭
この日はここで観察終了でした。


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開翅するルーミスシジミ。


081230IMG_8601.jpg
別の2頭集団。


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単独越冬個体。部分枯れした葉に止まるのがルーミスシジミの典型的越冬スタイルらしいです。

ここ数年ルーミスシジミには会いに行っていませんが各ポイントの状況はどうなのでしょう。
あの7頭集団が見られたポイントでは今年はほとんど越冬個体が見られないと聞きますが。
関西でも急激に数を減らしているルーミスシジミだけにどうかいつまでも元気な姿を見せてもらいたいものです。
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  3. [ edit ]

びっくり!

  1. 2013/01/21(月) 12:47:02 |
  2. URL |
  3. ごま
  4. [ edit ]
7頭の集団とは!びっくりしました。
こんな場面もあるんですね。
枯れてない葉にいるのも見たことありません。
いいものを見せていただきました。感謝。

No title

  1. 2013/01/21(月) 14:23:35 |
  2. URL |
  3. ダンダラ
  4. [ edit ]
あの7頭集団はすごかったですね。
でも距離があって、300mmで狙ってもうまく撮れませんでした。
2度とないチャンスだったのに・・・・
脚立の威力はばっちりですね。

No title

  1. 2013/01/21(月) 20:57:57 |
  2. URL |
  3. cactuss
  4. [ edit ]
ルーミスの越冬集団が思い出されますね。
集団の出来初めに観察されていたんですね。
7段の脚立はすごいですね。
小生が観察に行った時はtheclaさんが2段、小生が3段、banyanさんが4段の脚立でした。

Re: びっくり!

  1. 2013/01/21(月) 20:58:58 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
>ごまさん
コメントありがとうございます。
ルーミスシジミが集団で越冬というのは3兄弟の他の2種の生態からも類推されてはいましたが
まさか7頭もの集団が見つかるとは思いませんでした。
そもそも分布が希薄な所ではこういう事は起こりえないと思うのですが、この年の冬はけっこう個体数が多く結果このような観察ができました。
今でもとても印象に強く残っている出来事の一つです。

Re: No title

  1. 2013/01/21(月) 21:13:54 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
> ダンダラさん
本当に圧巻でしたね。1頭でも貴重なルーミスシジミですし、興奮しました。
ただあの時はいかにこの状況が貴重なものかという事には理解が足らず、1度だけの観察で終わりにしてしまったのが心残りではあります。
たまに使っている長い脚立、家を建てた時に業者さんが忘れて行ったきり取りにこないのですが役に立ちました(笑)。

Re: No title

  1. 2013/01/21(月) 21:35:58 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
>cactussさん
あれは本当に素晴らしい出来事でした。7頭集団を発見されたclossiana さん達に感謝しています。
おっしゃるように私達は集団の出来初めも観察していた訳ですが、11月中旬のあの時点で越冬集団がどういう状況だったのかは今となっては不明です。
というのもあの日は私達もclossianaさん達も2時前に撤収し、一緒に帰ってしまったからです。
3時頃まで観察していたら、7頭はないにしてももう1〜2頭戻ってきた可能性はあるかなと今でも思っています。
もしあの時が集団形成の過渡期だったのだとしたら、一番大切な観察時期をみすみす逃してしまったかもしれないという反省もあります。
脚立の事ですが、cactussさんに改めて7段と言われて急に(本当に7段だったかな)と心配になり今車庫まで見に行ってきました。結果は無事7段でした(笑)。2メートルちょっとの長さです。
以前cactussさんに教えて頂いたカシワ林のポイントでも何度か活躍しています。
2,3,4,7段が全部並んだら壮観でしょうね。金物屋かDIYみたいかな?

驚愕です(*_*)

  1. 2013/01/21(月) 23:18:48 |
  2. URL |
  3. midori
  4. [ edit ]
やはり、ルーミスシジミは魅力たっぷりですね(*_*)。
生態も不思議いっぱい、って感じで、ますますはまり
そうです。このルーミスブルー美しすぎ(*^^*)。
ミドリ色の葉っぱに集まっていたんですね。
初めて拝見しました。保護色になっていませんが
他の仲間に引き寄せられたのでしょうか?
7頭とは、驚愕です(*_*)。いつか出会ってみたい…

Re: 驚愕です(*_*)

  1. 2013/01/22(火) 20:06:43 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
>midoriさん
ルーミスシジミ、本当に魅力的な蝶です。表の涼しげなブルーもさることながら裏の模様も素敵ですね。
ムラシやムラツもそうですが越冬個体が集団を形成するメリットやメカニズムはよくわかっていません。
仲間を認識して集まるのだとしてもそれが視覚だけに頼っているのか、フェロモン等も関与しているのか、或はもっと別の方法によっているのか今のところ確かな事は言えないのです。
アマチュアの研究者の中にもその謎に挑んでいらっしゃる方々がおいでなので今後の成果に期待したいですね。

No title

  1. 2013/01/22(火) 20:17:51 |
  2. URL |
  3. clossiana
  4. [ edit ]
もうあれから5年も経ってしまいましたね。あの日、naoggioさん御夫妻にお会いしなければ、きっとあの発見も無かったことと思います。全てはあの日の、あの2頭が始まりだったのですが奥様が双眼鏡を用いられていたことも、その後の展開には非常に大きな意味を持っていました。いずれにしましても大きなドラマが待っているなんて全く予想出来なかったですね。
naoggioさんの写真ではもう一つ重要な点が写っています。それは集団を撮られた皆さんの写真では葉表の一面に白い粉のようなものが写っていたことです。それが集団を形成した蝶達の鱗粉が付着していたのか又はもともと、あの葉にはキジラミのようなものが付着していたのか今迄、判然としなかったのです。ところが今回のnaoggioさんの写真では大集団が形成される以前の葉の状態をきれいに撮られていて、そこには白い粉のようなものが写っていないのです。このことからあれは蝶の鱗粉であったことが確かめられました。いつも丁寧に写真を撮られているnaoggioさんならではの功績であったと思いました。ありがとう御座居ました。

Re: No title

  1. 2013/01/22(火) 21:30:30 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
> clossianaさん
まったく時が経つのは早いですね。4〜5年はあっという間に過ぎてしまいます。
2008年はリーマンショックの年でした。この年の暮れから3年間は仕事も私生活も苦労の連続でした。
そんな事もあって、不安な年の瀬に観察したこのルーミスシジミの越冬集団、私にとってはとても印象に強く残っています。
御一緒させて頂いた日ですが、ルーミスシジミの行動、見ていてとても不思議でした。何の理由があって複数の個体が同じ場所を行ったり来たりしているのかなあと思ったものでした。それにしてもまさかの展開でしたね。
今改めて7頭集団の写真を見てみると、その壮観さに息をのみます。自然の神秘と美しさを感じずにはおれません。
clossianaさん達が足繁く通われてあの集団を発見して下さったおかげで本当に良い思い出が出来ました。
深く感謝しております。
さすがに葉の表面の様子、見逃しませんね(笑)。私も気付いていたので前半の写真を掲載しました。絶対とは言えませんがあれは鱗粉だったのでしょうね。

No title

  1. 2013/01/24(木) 08:46:03 |
  2. URL |
  3. BANYAN
  4. [ edit ]
このときの集団の興奮が思い出されます。
僕が行った日は5+1(隣の葉)でしたが、それでも貴重な体験でした。
あの脚立が活躍したのですね。
やはり僕の4段よりはかなり有利ですね。
また、大きな集団が形成される年があったら7段を持っていくときにご一緒させてください。(笑)

Re: No title

  1. 2013/01/24(木) 22:29:24 |
  2. URL |
  3. naoggio
  4. [ edit ]
>BANYANさん
その後あのような集団が見つかっていない事を思うと本当に貴重な体験だった訳ですね。
狭い範囲である程度の個体数が見られる条件が揃わないとああいう事は起きないのかもしれません。
脚立は苦労して持って行った甲斐がありました。
1番上には乗れないので4段との差は60センチほどの事だと思いますが、それでも効果はあったと思います。
お声がかかればいつでも持って駆けつけますのでお電話下さい。

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Author:naoggio
青山学院の近くで、オーダー家具のショップをやっています。
このブログでは仕事と関係ない趣味の写真を中心に、日々の出来ごとや思い出など書いて行こうと思います。
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